
🚪はじめに
管理人のTKGです。
今回は、ポートフォリオを作成するにあたり「どんな準備をしたのか」にフォーカスしてまとめてみました。
特に初めてフルスクラッチでポートフォリオを作る方にとって、最初に何から始めるべきか悩むことも多いかと思います。
この記事では、構想段階で意識したことや、準備フェーズで取り組んだことをまとめてご紹介します。
🎯想定読者
- ポートフォリオをこれから作ろうとしている方
- 個人開発を始める際の準備手順を知りたい方
- Web制作やフロントエンド開発に関心のある方
📘本記事でわかること
- ポートフォリオを作成する前の準備プロセス
- 具体的な要件整理・設計の進め方
- 開発初期の方向性決定の考え方
🔍準備フェーズでやったこと一覧
1. 🎯目的の明確化(なぜ作るのか?)
- スキルを可視化して提示する場が欲しい
- 名刺代わりになるWebサイトを作りたい
- 技術スタックやアニメーション表現の練習も兼ねたい
この3つを軸に、必要な機能や優先度を整理しました。
2. 🧩参考ポートフォリオの調査
- 主に国内を中心に、10サイト以上のポートフォリオを収集・分析
- 参考サイト例
- 「見た目が良い」だけでなく、「伝わりやすい構成」や「UIの自然な導線」を重点的にチェック
3. 📝要件定義の作成
- Must:自己紹介、制作物一覧、レスポンシブ対応
- Nice to Have:3D演出、アニメーション、パララックス演出
Notionを使って可視化・共有し、ブレない開発の軸にしました。
4. 🧠スキルの棚卸しと技術スタックの仮決定
- 自分が「使える技術」と「これから学びたい技術」を棚卸し
- その結果、React/Next.js+Tailwind CSS+GSAP/Framer Motion/three.js を利用することに
5. 🧱UIワイヤーフレームの作成(Figma)
- 手書きスケッチではなく、Figmaで簡易ワイヤーフレームを作成
- 要件定義で整理した必要ページ(TOP・WORK・ABOUT)の、各ページのセクション構成を整理・可視化
6. 🔁開発順序の仮設計
開発に取りかかる前に、大まかな作業の流れを以下のステップで整理しました。
このフェーズを丁寧に設計しておくことで、無駄な手戻りを減らし、検証・調整もスムーズに進めることができました。
✅ Step 1:骨格(ルーティング・ページ構成)の実装
- まずは Next.js の
app
ディレクトリをベースに、必要なページのルートを設定。 - トップページ(
/
)、制作物紹介(/work
)、プロフィールページ(/about
)など、最低限必要な構成を決定。 - この段階ではデザインを一切入れず、プレーンなページ構成のままリンクとルーティングの接続だけ確認。
✅ Step 2:デザイン・UIの設計(Figma & Tailwind)
- 全体の世界観や雰囲気を言語化し、それに沿った配色・余白設計・アニメーション方針を検討。
- Figma上で各ページのワイヤーフレームを作成し、実装に落とし込みやすい形に。
- Tailwind CSSでベースのスタイルを整備し、「共通レイアウト」や「コンポーネント設計」への落とし込み準備。
✅ Step 3:共通レイアウトとナビゲーションの実装
layout.tsx
にヘッダー/フッターを設置し、各ページで共通の見た目が整う状態に。- 最終的にデザインを調整しフッターを削除
- レスポンシブ対応を意識して、モバイル・PCでレイアウトが崩れないベースを構築。
- ナビゲーションの挙動やアクティブインジケータの挙動を調整。
✅ Step 4:主要ページごとのセクション実装(コンテンツの仮埋め)
- 各ページにセクション単位で仮のデータやプレースホルダーを入れて、コンポーネント分割の単位を検証。
- 制作物紹介ページでは、「カード型 or スライダー表示」などUI方針の実装と検証。
- 一部ページでは、ダークモード対応や**アニメーション対応の可能性もこの時点で見極め。
✅ Step 5:アニメーション/インタラクション実装
- GSAPやFramer Motionを使い、ページ遷移やマウスホバー時の演出を追加。
- 3D表現が必要な場合はこのタイミングで
three.js
を導入し、視覚的な特徴を強化。 - 見た目の印象を左右する重要フェーズなので、デザインとの整合性を繰り返しチェック。
✅ Step 6:細部の調整・デバイス対応・初期バグ修正
- スマホでの表示確認/ブラウザ間の見た目確認/初期読み込み時の演出などを全体で確認。
- アイコンや余白・ラインの位置ズレ、タイミングの違和感などを調整。
- 表示速度やスクロール挙動も含めてUX全体を再チェック。
✅ Step 7:デプロイ&公開
- Vercel にデプロイし、公開環境でのパフォーマンスやバグの最終チェック。
- SNSでのシェアカードや OGP設定もここで調整。
- 最終的に「誰が見てもバグに見えない」状態まで仕上げて初期版リリース完了。
🔧Tips:やってよかったこと
- Notion管理
- 要件・進捗・参考資料すべてNotionで管理。情報整理と振り返りに便利。
- 迷ったら公開前提で考える
- 閲覧者の目線で判断することで、UI/UXの判断基準がブレにくくなった。
- 目的設定⇒コンセプト設計⇒要件整理⇒デザインの順で整理した点
- 重要なものから順に決定していったため、デザインや機能を追加したくなった際、「これは目的に沿った機能か?」「コンセプトにあっているか?」などと照らし合わせながら、機能の取捨選択できた。
🚀ポートフォリオ成果物リンク
👉 Takashi Sekiguchi | Portfolio
🏁おわりに
「ポートフォリオを作る」と聞くとすぐにコードを書き始めたくなるかもしれませんが、最初にしっかり準備しておくことで、開発中の迷いや手戻りを減らすことができます。
この記事が少しでも「どう始めるか」の参考になれば幸いです。
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