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WordPress × ngrok にて開発中のページを共有する方法

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📝 はじめに

こんにちは、管理人のTKGです。

今回は、ローカル環境で開発中のWordPressサイトを外部と一時的に共有する方法として、トンネリングツール「ngrok」を用いた方法をご紹介します。

「クライアントやチームに、今の状態を見せたい」

「でも本番公開はまだ早いし、サーバーにアップするのも面倒…」

そんなときに便利なのが、今回の方法です。


🎯 想定読者

  • WordPressをローカル環境で構築している方
  • 開発中のサイトを一時的に外部に見せたい方
  • ngrokの導入方法・使い方が初めての方

🔧 前提環境

  • OS:Windows または macOS
  • ローカル環境で WordPress がすでに動作している(例:http://localhost/wordpress
  • ngrok アカウント登録・インストール済み(未導入の方はこちらから)

🚀 全体の流れ

  1. ngrokを起動してURLを発行する
  2. そのURLをwp-config.phpに設定する
  3. WordPressをそのURLで閲覧する

⚠️ 無料版ngrokでは、毎回起動時に異なるURLが発行されます。そのため、先にURLを取得し、それをWordPressに設定してから閲覧しないと、表示崩れやログイン不可などの問題が発生します。


🛠️ 詳細手順

1. ngrokを起動してURLを発行する

以下のコマンドでngrokを起動し、ポート80(開発中の環境が80の場合)にトンネリングします。

ngrok http 80

しばらくすると以下のようなURLが表示されます:

Forwarding https://15e3-xxxxxx.ngrok-free.app -> http://localhost:80

このURL(例:https://15e3-xxxxxx.ngrok-free.app)をコピーしておきます。


2. WordPressのURL設定を反映する

次に、wp-config.php ファイルに以下のように追記・編集します:

define('WP_HOME', 'https://15e3-xxxxxx.ngrok-free.app/wordpress');
define('WP_SITEURL', 'https://15e3-xxxxxx.ngrok-free.app/wordpress');

💡この設定を先にしておかないと、CSSが読み込まれなかったり、ログイン後にリダイレクトが失敗したりする原因になります。


3. ブラウザでアクセス・共有する

先ほどの ngrok URL にアクセスすると、ローカルの WordPress に外部から接続できるようになります。

例:https://15e3-xxxxxx.ngrok-free.app/wordpress

このURLをそのままチームメンバーやクライアントに共有すればOKです。


🔐 セキュリティ面での注意

  • 誰でもアクセス可能になるため、認証やIP制限などの保護を考慮してください
  • 公開作業が終わったら、ngrokのセッションを終了するのを忘れずに

🧼 作業終了後のリセット

セッション終了後はngrokのURLが無効になるため、WordPressのwp-config.phpから以下の行を削除またはコメントアウトして、元のlocalhost状態に戻してください。

// define('WP_HOME', '...');
// define('WP_SITEURL', '...');

✅ まとめ

ngrokを使えば、ローカルのWordPressサイトを簡単に外部共有できます。

ただし、URLの発行順とWordPress設定の順番が非常に重要なので、今回の手順通りに実施することでトラブルを防げます。

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